大量の資材や設備がある工場にてセキュリティ対策を行う目的としては、防犯対策があります。これは泥棒や犯罪者から従業員や資材を守ることとしています。実際、鉄や銅のほかニッケルなどの貴金属を狙った窃盗が多発しており、警察によると去年の被害額は100億円を上るとされています。したがって、セキュリティ対策に費用を投じること以上に、窃盗被害を抑えるということが目的として挙げられます。
これは大企業にかかわらず、町工場などにも言えることです。セキュリティは泥棒といった犯罪対策のみならず、そのほかの災害を未然に防ぐ効果もあります。火災が発生しやすい冬場であれば、警備員が巡回することにより未然に火の元を消すという効果もあります。とくに従業員が帰宅した夜間や注意が回らなくなる繁盛期においては特に家事になりやすいため、必要な投資と言えます。
警備員以外にも、監視カメラや様々なセンサーを組み合わせることでモニタリングを行う手法もあります。設備や資材でりくんだ工場などでは人の目が届かない死角がどうしても生じてしまいます。このような箇所を重点的にカメラなどを用いて監視を行うのです。他にも24時間記録を取り続けることができますので、万が一犯罪や事故が生じた場合においても、あとで証拠として解決に役立てることができます。
また、セキュリティ対策を行っていること自体が犯罪者に対して危機感を抱かせるため、犯罪を未然に防ぐという役割も担っているのです。
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